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日本の教育のゆくえ

茂松山の紅葉 10月30日朝

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 安部首相が、著書「美しい国へ」のなかで、教育改革のモデルとして、サッチャー政権下のイギリスの「教育改革」を取り上げて、大いに評価していると言うが、その教育改革によって、イギリスがどのように変わっていったのか、その報告が「世界」の11月号に載っている。

 それによれば、その後約20年たった今、学校間の競争激化や、国による校長・教師への統制・指導強化によって、多くの教師達が疲れ、校長にいたっては、なり手がなくなって、数百の学校で校長不在と言う事態が起きているという。

 また、成績の良い学校のある地域に富裕層の人たちは移住し、貧しい人たちはそのまま成績の低い学校に行くと言う、貧富の差が拡大していることや、そんな改革をしたイギリスよりも、改革をしていない日本のほうが、いわゆる学力が高いということなど、興味深い事実が記されている。

 2007年の4月には、日本でも全国一斉学力テストが実施されるというが、このままの進路を進めば、日本も同じ道をたどることが必至で、日本の学校や教師がますますぼろぼろになって行くことが見えてくる。
 競争に勝てるような強いものがますます力をつけ、それに対して、社会的な弱者(それはフォルケにつながっている多くのこどもたち、若者たちのような)が切り捨てられていくことになるだろう。

教育基本法が国会に取り上げられ、日本が大きな岐路に立たされている今、僻陬の小さなこのブログでも、この問題を取り上げていきたい。
by oguni-folke | 2006-10-29 23:37
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