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福岡いじめ事件で思うこと

福岡の中学生いじめ自殺の件で、週刊誌が写真つきで実名報道、との記事を読み、さすがに「ちょっとまてよ?」と声を上げたくなった。

誤解のないようにお断りしておくが、いじめについて容認しているとか、いじめられるほうにも責任があるとか、そういうことは全く考えてはいない。ほんとうにお気の毒な出来事だし、教師も加わって、あるいは主導していたのだとすれば、それはひどいことだと思う。
 
しかしそれにしても、わたしの心には、なにか重くのしかかるものと、引っかかるものとがある。

のしかかるものとは、教育のしごと、こどもと接する営みの計り知れぬ重さ、と言ってもよいだろうか。こどもと接する中で、弱者に対する不用意な発言や、子供たちの心を、知らずに傷つけていることが自分にはなかったのだろうかと考えれば、この教師に「石を投げる」ことが、わたしにはできない。この事件は、わたしたち、教育のしごとにあるものに、強い警鐘を鳴らしているのだといえるのだろう。
フォルケの日々の生活の中でも、わたしのひとことが、「いのち」に関わっているのだということを忘れてはならないと思った。

ひっかることとは、何かこういった事件が起きると、マスコミの背後で、「今の先生がひどい」と言うことを、実際以上にあおっている勢力の存在がないのかということ。それは教育基本法の改正や、教員免許の更新制などへの世論操作をしているのではないかと思えてならないのだが。

こういった世の中一色の論調ではなくて、もっと多角的で冷静な議論や反省をして、事件の原因を精査する必要があると思う。ただ単純に、教師がひどいことだけが原因ではないと思えてならない。

10月22日

午前中は脇阪さんと米沢の恵泉キリスト教会の礼拝に出席。Jettyと合流して帰宅。
わたしの不在だった昼には新潟よりお客様2名、また午後には独立学園卒業生の鈴木みゆきさん来訪。
by oguni-folke | 2006-10-22 23:49
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