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福島の運動会

7日

山形のさくらんぼと「風よふるさとよ」の録音を持って、福島に行ってきました。

妻の実家のある伊達市はフルーツの町で、特に桃の名産地です。今頃は畑のあちこちでピンクの桃が実っているはずでした。でも今回、桃の姿はほとんど見ることがなかったような気がします。

めいは小学生。最近運動会が2年ぶりに開かれました。
午前中だけの開催で、参加者も混じっての玉いれとか綱引きはカット、土ぼこりが舞うような騎馬戦などの種目はカット。めいは短距離走もカット。

でも、「2時間~3時間にコンパクトにまとめられて、疲れなくてかえってよかった」と義妹。めいは首からいつも線量計をさげて登校しています。

一方、昨年の今頃はゴーストタウン化していた福島市の中心街は、今やホテルの空きを探すのが大変なほどにぎわっています。除洗作業に大手ゼネコンなども参入し、全国各地から技術者や労働者が福島に大挙来ているからだそうです。

実家の周辺からは多くはないですが、都路合唱団のある田村市(旧船引町や常葉町など)からは、原発のできた頃から、3、40キロ先にある原発に働きに行く男が少なくなかったそうです。賃金がべらぼうに良かったからです。30代だった彼らはたくさんの財をなし、それぞれ立派な家を建てました。

そしてその多くの人が、60代でガンで亡くなっていったということです。「不思議なことに70を前にして、みんなガンになるんだよ」と友人。これは複数の福島に住む人から具体的に聞いた話です。風聞ではありません。

友人「男(家主)として、家族に大きな家を残したのだから、ある意味では立派な人生だったともいえるのだけれどね。」

かつてお国のために(と言って)戦い、亡くなった後は家族に恩給を残し続けた東北地方の兵隊たちや、家族のためにしかたなく身を売った少女たちと、同じ構造を感じてしまいました。

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8日

福島こどもプロジェクト「おぐに」を企画している徳永さんご夫妻が、打ち合わせと下見で来訪。
キャンセル待ちになっている今回の企画、「開催を増やしたら?」と提案しておきました。

したからには私も、、、。
by oguni-folke | 2012-07-09 04:46
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