人気ブログランキング | 話題のタグを見る

さよなら音楽会

42年前に始まった独立学園の「さよなら音楽会」に、15年ぶりに参加しました。

こんな状況で、集まった親・家族などの参加者は予定の半分以下でしたが、ほんとうに内容の深い、良い音楽会でした。私も、わずかながら関わらせていただいたので、あまりほめるのはと、ちょっとためらいますが、演奏しているのは高校生ですから、お許しください。

明日(15日)に卒業する3年生は、約25曲を歌いました。技術的には確かに未熟ですが、そういった世界とは別の「いのちの響き」が、彼らの歌から聞こえてきます。それに、水野源三の詩による歌も、他の宗教曲も、高校生がこの歌たちを、自らの意思で歌っているということがすばらしい。

全校生75名で歌った「ヒロシマのある国で」、2、3年生で歌った「ケ・サラ」(指揮も伴奏も全て生徒)
この歌はこう歌ってほしい、と私が願う以上の演奏でした。
彼らの平和への願いが、世界に届きますように。

こんな危機的な現実の中で、歌を歌うということはどういう意味があるのかと考えます。すくなくとも今、私たちに求められることは、現実をできるだけ正確に把握し、適切な行動をすることですが、それとあわせて、祈り歌うこと、この中でも希望をつなぎ続けること、それでも私たちは「生まれてきてよかったのだ」と、うなずき励まし続けることなのだと思います。

**
具体的な、ここ小国町の現状をお伝えします。

ガソリンがほとんどなくなりつつあります。販売制限が厳しくなり、新潟方面に入れに行く車も出てきています。
原発の事故が最悪となり、ここを脱出したくても、この状況では難しくなりつつあります。

生鮮食糧がなくなりつつあります。昨日のセブンイレブン、ファミリーマートには、おにぎり、パン類はすべてなし、ただし、新潟方面から入荷している地元のコンビニには、まだありました。県内の内陸部からは野菜類は姿を消しているようです。

米坂線も動いていないので、もよりの駅は新潟県の坂町駅、15日の卒業式後高校生たちは、そこまで独立学園の全ての車で送り、そこからの帰省になります。(卒業式後の会食は中止)
生徒のご家族では、安否不明は出ていないようですが、3年生の担任、原さんのご両親との連絡はいまだなしのようです。

昨日仙台に物資を届けに行った川崎吉巳君の報告では、仙台までの道は意外にスムーズに走れるそうです。(ただしガソリンがないので、あまり動けない)

福島から避難されてきた人たちが県内にも入って来ています。米沢でも放射能のチェックが始まっています。

***
また、時折報告をします。
by oguni-folke | 2011-03-15 06:31
<< いよいよ 大地震 >>