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親講座

午後児童虐待の講演を聞いた。

知識として知っていたこともあったが、あらためて聞いて見て、その悲惨さに驚く。増加する児童虐待を少しでも食い止めるためには、それなりの対策が急務だと思う。

起こってからの対策ももちろん必要だが、未然に防ぐために何ができるのだろうか。

児童虐待は世代間連鎖が多く、30%から50%は、被害者が加害者になって行くのだという。つまり自分も子供の時に親に虐待をされていたというケースが多いそうだ。それは言い換えれば、虐待するおそれがある親が、何とか踏みとどまって虐待をしなければ、将来の児童虐待は半減するということでもある。

かねがね思っていたことだが、中学高学年から高校にかけて、数学や英語と同じか、あるいはもっと比重を重くして、大人になるための様々なことを学ぶことを義務・必修にしたら良いのではないだろうか。
たとえば「親学」、、良いネーミングではないが。

親になるということ、子供を育てるということはどういうことなのか、様々な角度から学ぶ。もちろん親にならない人もいるが、それでも学んでおくことはとても重要な気がするし、最低限の知識だけでも身に付けることが、多くの悲劇を未然に防ぐような気がする。親になるという気持ちがないままに、ある日親になっていたという若者が多すぎる。

できちゃった婚→ なっちゃった親

また、かつての日本社会には、身近に子育ての経験豊富な老人などがいたが、今は若い夫婦だけ、あるいはシングルで子育てをし、孤立している人達が多くなっている。子育ての知識を学ぶことだけでは本質的な解決にはならないが、最低限の悲劇だけは防げるのではないか。

保育園などで、保護者対象にお話をさせていただくこともたまにあるのだが、あまりに幼い「親」にびっくりすることがある。年寄り臭い言い方にはなるが、そういう私だって、子育てについて知らないことがたくさんあって、ようやくこのごろになってわかってきたことも多い。手探りで親をやってきたともいえる。

私は数学は好きだし、数学を学ぶ意味も多少はわかっているつもりだけれど、一つのたとえとして批判を恐れずに言えば、多くの高校生にとって、わけのわからん数学を学ぶことよりずっと意味が深いような気がする。

みなさんのお考えは?

***  連絡
今日不登校のことで電話をされたK町の方、ぜひもう一度ご連絡をください。

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ハーフパイプの国母君、メダルを取ったりするとマスコミなどの風向きがどう変わるのか、ちょっと興味深かったんだけど、残念。
by oguni-folke | 2010-02-18 22:24
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