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薄情の湖

1月7日

車の修理に長井に行った。長井に行く途中には楽しみが一つある。
それは、このブログでも何回か紹介をしてきたが、田んぼに水を張った大きな池に飛来している白鳥に会うこと。

昨年はすっかりカモに場所を奪われて、それでも百匹以上の白鳥が飛び回っていたのだったが、、、
オヤ?なんと、、、

薄情の湖_f0069883_9341064.jpg



白鳥がいない!カモもいない。
ただ雪原に「すわんぱーく」の看板が埋もれているだけ。

だいたい池がない。
これはいけない!

そこで想像してみると、、

十年ほど前に、地元の方が好意で田んぼに水をはって池を作り、そこに白鳥が飛来し始めた。その数は年々増え、おそらく最大数千羽になった。フォルケ生も毎年白鳥を見に立ち寄ったものだった。

そこに目をつけたのが役場。整地し駐車場を作り、看板を立てた。「スワンパーク」(写真はあとでアップ)

ところがその年から異変に気づいた白鳥が池に寄り付かず、近くの最上川などで過ごすようになった。
そこに目をつけたのがカモ。来るわ来るわ、カモンカモンと仲間を呼んだかどうかは知らないが、おそらく一万羽近くいたのではないだろうか。

スワンパークはカモパークになってしまった。それが昨年、一昨年。

そして今年。池に水を溜めなくなったので、池がなくなり、冬を過ごそうと長い旅をしてきた鳥たちはびっくりしただろう。

その理由は、たぶん鳥インフルエンザの懸念。次に白鳥がほとんどいないスワンパークに価値がなくなった。
どちらにしても、鳥たちには気の毒なことだった。というわけで、今日のタイトルになる。人間の勝手で住まいを作り、突然にホームレス。スワンというより「すまん」だなあ。カモも気の毒だった。「可もなく不可もなく」というより「カモ泣く不可ばかり」

役場の担当のかたもお気の毒ではあったが、野生動物で村おこしなどを考えることに問題があった、という教訓であるのかもしれない。
by oguni-folke | 2010-01-07 17:16
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