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すんこきゅう

 21年前に小国に来た頃には、隣のおばちゃんとその隣のおばちゃんの会話は異国のことばのようで、福島生まれの妻も、高校時代に3年間ここに住んでいた私も、70%くらいは理解できなかった。(私たちには配慮してくれるので、普通に会話はできた。)ここで生まれ育った下の娘も、小学生低学年のころには、近所のなまりの強い、しかも早口のおばあちゃんに話しかけられると、質問の内容がわからなくて、さりとて「はい」ばかりでは失礼かと、「はい」と「いいえ」を交互に言っていたとか。

 それから21年がたって、妻も私も、ほとんどの会話の内容は理解できるし、小国弁であいづちくらいなら打てるようになった。被災地の仮設に住むご老人の話が、ボランティアの人には理解できなくて困っている、なんていう話もあるが、鍛えの入っている大人になった娘には、それが普通に理解できるのだという。

先日コロニーのラジオ体操の時間に、全部山形弁のラジオ体操をした。「大きく背伸びのうんどおー」というあれが全部なまってるのだ。3週間ほど前から、これに切り替えたのだという。
「えっつ、ぬ、さん、す」「でっけくすんこきゅうー」となるわけで、それだけでコロニーの寮の中に、温かいものが流れた気がした。

 東北弁からぬくもりを感じるのは、そのことば、なまりが温かいのではなく、それを話している人たちの心が温かいのだ、ということを、21年のどこかで妻も私も理解したような気がしている。

んでねが?
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by oguni-folke | 2012-09-30 06:23

花の九月

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実は9月は花の季節  子ろばの家前「野生風花壇」の朝

***
ここ1週間も30歳代の人といろいろな形で深い話をすることが多かった。高校生の年代、15、6歳の人たちとスタートした小国フォルケだけれど、この1週間に限らず、ここ3、4年は20代も通り越して、30歳代の人たちとのまじわりが多くなってきている。
たまたまなのか、この年代が悩み多きときだからなのか。

まだまだリスタートができる年代、希望を失わずに歩んでほしい、といつも思う。

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秋はまだ始まったばかり、花だってほら、
こんなに美しい。

私も畑に、春に咲く花の種を蒔こう
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by oguni-folke | 2012-09-28 13:41

武のなさけ

春に40本ぐらいの大豆を植えてだいずに、いやだいじに育ててきた。だだちゃまめの歌を歌いながら水やりをしたこともあった。暑い夏がすぎて、豆は成長して大きな実が入り始め、とうとうおいしい枝豆を毎日のように食べることができるようになった。ところが!そうなるとどこからともなくやってくるのがたぬき。実が入っていそうな豆を、片っ端から夜のうちにたらふく食べ散らかして行くようになった。

「こやつ、許せん!今晩たぬき汁にしてくれようか!!」

写真上が狸にやられなかった枝豆 中が食い散らされたもの、下がその惨状拡大写真
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腹を立てた私、その40本近い枝豆をみんな抜いてしまい、食べることにした。でも抜きながらふと、今夜子だぬきを連れて豆を食べに来る母だぬきのことを考えた。

「ぼうや、今夜はおいしいだだちゃまめが食べられるわよ」
「ぼくだだちゃまめ、大好き!」

なんて会話などあるはずはないとは思いつつ、考え始めるとなんとなく気になって、憎いたぬきだが3、4本は子だぬき用に、畑に残してやることにした。

これを武士の情け、ならぬ武の情けと言う、、か?
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by oguni-folke | 2012-09-26 21:55

ヴォーカロイド

 作曲の仕事をする上で、いまやパソコン上で楽譜を作ったり、それを遠く離れた人とやり取りをするのは日常的になっていて、私も毎日のようにパソコン君のお世話になっている。今回の作品集の校正作業も、パソ君のおかげで時間をずいぶん短縮できた。

私のソフトは、楽譜を作ると、ピアノパートはピアノの音色で、歌のパートもそれらしく人の声風の音で再現してくれて、およその感じはわかるのでせいぜい利用しているが、今朝北海道から送られてきた音源にはぶったまげた。

この夏に私の書いた楽譜を、パソくんがしっかりとした「歌詞」で歌ってくれているのだ。それも透明ないい声で。ちょっと聴いたら人間の声だと間違う人もいそうで、7匹のヤギの子たちも、今度ばかりはお母さんの声と間違えるかもしれない。ヴォーカロイドというのだそうで、音楽的ではないが、合唱のパート練習などにはおおいに使えそうだ。

バーチャルシンガー・初音ミクは知っているが、これからは私だけのミクちゃんを簡単に作ることができる時代になるのだろう。しかし、それでも所詮は人工の音、かなり近いものはできても、温かみのある声や、味わいの深い声を出すことは人間にしかできないだろう。ピアノやヴァイオリンだって同じだ。

どこかの政党の代表選びが最終段階になっていて、候補者は大衆の心を捕らえようと必死だが、みんな機械音のような冷たい響きばかりで、本当の温かみと深みのある声は誰からも聞こえてこない。

***
午後はコロニーでゆっくりすごした。日常生活だけではなく、今日は音楽療法と書道教室にも参加してみたが、ほとんどしゃべれない人が書を生き生きと書いたり、無表情だった人が音楽によって別人になったりするのを見て、初音ミクではない、ほんもののひとの不思議さを改めて感じた。
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by oguni-folke | 2012-09-25 22:52

東京

4日ほど埼玉に行っていました。

出発の前日「もしかしたらこの夏一番の暑さ」だったのがうそのように、帰ってみると村はすっかり秋。「涼しい」を通り過ぎて、寒いような風が吹いています。

土曜日の夜は久しぶりに渋谷にいました。ひょっとしたら一日、隣のトクノおばさんと、宅急便のお兄さんとからすにしか会うことのない生活をしている田舎ものには、すぐ誰かにぶつかりそうで歩くのも大変。
わかっていてもこの人の多さには呆然とします。

***
事業部よりお願い

お米のご注文ですが、ファックスは便利ですが、まれに届かないことがあります。(すでに一つ届いていません)
これは、こちらの受信環境が悪いことが原因ですが、なるべく別の方法(郵送かメール添付)でご注文ください。ファックスの方は、届いているかどうか電話などでご確認いただけると助かりますし、確実です。
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by oguni-folke | 2012-09-24 06:01

もののけ姫

18日

この夏(まだ夏なの?)もしかしたら一番の暑い日でした。それでも3時をすぎると陽は傾き、山は涼しくなっていきます。帰省中の娘がまもなく帰ってしまうので、サン(愛犬)も一緒に山にアケビ採りに行きました。

もののけ姫が隠れているかも。
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我が家から500メートルほど林道を奥に入ると、もうこんな風景です。樺沢という清流が流れる別天地・サンも大喜び
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山も猛暑の影響か、やっと見つけたアケビは食べられないような硬さ。山ぶどうにいたっては、つるは結構あるのに実は見つからず。



もどって畑へ。一緒に今夜のおかずを収穫しました。
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***
大学の卒論にフリースクールを選んだT君が午後千葉からはるばる子ろばの家に。フォルケの始まりから今までのこと、一番大切にしていることなどを暑く、いや熱く語りあいました。

夜はらららの練習でした。来月の文化祭に向けて、、、。
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by oguni-folke | 2012-09-19 06:24

新米・2012

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今年も稲の刈り入れが始まりました。これまでと同様、下記のように新米の販売をします。(その売り上げの一部がフォルケの活動費になります。)

文面は昨年ご購入くださったかたに、郵送でお送りするものです。
***
フォルケ米販売のお知らせ

暑い夏でしたが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
今年も新米の季節がやってきました。10月より例年のように、フォルケ低農薬米の販売を始めます。源流であるここは水不足の心配もなく、米の育ちもいいようです。
10月から5月までの限定販売ですが、最上流の清流で育った米をどうぞご賞味ください。代金の一部は小国フォルケの活動の資金となります。今年度から、発送の担当が石原忍→武に代わります。

品種      こしひかり・はえぬきほか  
農薬使用    初期の除草剤1回のみ 
生産者     川崎吉巳(フォルケ・スタッフ)
価格      10キロ 5000円 5キロ2500円 
(重量は玄米での重さ)
送料     ※ 1回 500円

販売・送付時期   2012年10月初旬~2013年5月ころまで
(ただし完売の場合は繰り上がります)
 所定の用紙で、郵送かメールで下記宛お申し込みください。メールでお問い合わせいただければ、申し込み用紙を添付し返送いたします。

申し込み先 
郵送 → 〒999-1212山形県小国町大石沢863 小国フォルケ事業部 ℡ 0238-65-2213 
メール→ folke@muse.ocn.ne.jp

2012年9月

今年から楽譜(私の作品集など)の販売もしますので、そちらもよろしく。
                
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by oguni-folke | 2012-09-17 21:24

2つのJからイマジンへ

 独立学園のルーツをさかのぼると、クラーク博士に行き着くところは前にも書いた気がする(最近、書いたか書かないか、言ったか言わなかったかを忘れる)が、そのクラークさんの影響を受け、思想家としてキリスト者として生きた内村鑑三の願いを受けてできたのが独立学園。独立学園には内村鑑三の著作(思想・信仰)を学ぶという授業まであり、私も3年間それを受け続けた。その内村に「2つのJ」という考えがある。

 2つのJ、すなわちJesusとJapan、私はこの2つを愛する、と言う考えだ。これに対して、「いまやJapanだけを愛する時代ではなく、世界を愛するのでなくては、、」と言う考えが出てきていて、私もその通りだと思う。内村は偉大な人だと思うが、明治と言う時代の人でもあった。原発が一つ爆発すれば地球全体に汚染は広がり、温暖化その他地球そのものが疲弊を始めている今の時代に、国境にこだわり続けるのではなく、世界全体を、また、宇宙船としての地球を考える時代になっていると私も思う。

 私のものだ、俺のものだと言っていては、いつまでたっても憎しみが増長され続けるだけで、良いものは何も生まれない。お互いに仲良く使おう、という考えは生まれないのだろうか。こんなときにはどうすればいいか、どちらの国にも、先人たちのよき教えや智恵があったのではなかったか。

 脱原発の願いは、「地球を愛そうよ」という考えの表明であり、「みんなで仲良く生きようよ」という願いなのだと私は思っている。もともと地球が生まれたときには国境などなかったのだ。今、イマジンをもう一度歌いたい。

 この事態を利用して権力の座に着こうとするものに操られて、狭い国家主義に煽動される人が増えないことを祈りたい。愛するわが日本が、ほんとうに理性的で、平和な国であり続けたいと願う。

**
15日

実家近くの鴻巣教会に就任されたばかりの塚本牧師が、独立学園訪問と併せてフォルケへもいらしてくださり、楽しくお話をさせていただいた。
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by oguni-folke | 2012-09-16 05:56

気仙沼のボランティアから昨日小国にもどった、フォルケ特別派遣員・きーこさんの報告から

昨年と比べ、殺風景だった仮設住宅には花が植えられたり、すだれがついたり、人が住んでいる感じになっていた。去年知り合った子(悪がき風)がぐっと大人になっていた。(お母さんは亡くなったそうだ)私のことを思い出してくれて嬉しかった。海の色が全然去年と違う。今年は蒼く澄んでいる。(昨年はまだ濁っていた)

被災地は、想像したより何も変わっていなかった。私は、わかめなどを生産している漁師さんにインタビューした。

漁師さん
「人にはつらい出来事だったが、海は津波によって豊かになったんだよ。それまでは、とにかく大量に生産しなくてはならないので、いかだをたくさん浮かべてあちこちでわかめを作っていたのだけれど、品質はあまりよくなかった。大量栽培で栄養がいきわたらなかったんだろうね。それが全部流されて、今度はいいわかめができるのさ。他の海草もそうだね。海草が付着しやすいように、われわれは干潮のときにごしごしと岩を洗っていたのだけれど、津波ですっかり岩が洗われて、海草がたくさん付着するようになったんだな。津波は人間にとっては、つらい出来事だけれど、海にとっては必要なことなのかもしれないなあ。こうして昔から繰り返されてきたんだろうな。海は津波で豊かになった。ただ鮭は、河口の形が変わってしまったので、もどってくるのか心配だよ。」

ボランティア拠点には、酪農大学の学生を中心に17、8人の人がいて、暑い中働いていた。

「ボランティアは、自分の得意なところ、得意じゃないところ、弱いところ、強いところをいっぱい教えてもらえるもの。人助けとかを考えて、無理やり頑張らなくてもいいんだよ。」 桑山紀彦さんのことば
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by oguni-folke | 2012-09-15 12:47

同居人

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3日前から私の部屋で働いてくれているかまきりくん
漢字では蟷螂 
こんな難しい字を背負っているのは、ちょっとお気の毒

残り少ない秋の日々を、せいいっぱい生きています

***

   響(ひびき) 八木 重吉

  秋はあかるくなりきった
  この明るさの奥に
  しずかな響があるようにおもわれる

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        鴻巣の実家から
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by oguni-folke | 2012-09-14 08:05