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ふるさとの風

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名古屋では、2つの合唱団のみなさんとの交流でした。

まだ産声をあげたばかりという教職員合唱団「きぼう」では「生きる」と「ハッピーバースデー」を、65年の歴史を刻む名古屋青年合唱団では、最新の「あい」と「希望のうた」を。

私にとってほんとうに至福の時間でした。歌つくり(作曲家)にとって、自分の書いたものを歌ってくださることほどうれしいことはないのです。

翌日はちょっと時間があったので、フォルケの卒業生Iさんの働くお店を訪ねました。
Iさん元気そうで、すてきなお店でした。フォルケには、やはり卒業生のB君が訪ねてくれたようです。会えなくて残念だったけど、彼も一歩ずつ歩みだしています。



午後は浜松に移動して、さすがに疲れていたのですが、思い切って灼熱の中を、私のふるさと静岡市の用宗(もちむね)に行ってみることにしました。夜の練習が、私の「風よふるさとよ」であったこともあり、ふるさとを失うことはどういうことかを少しでも感じに。

私が生まれてから中一の夏まで過ごした場所、ふるさとの町も海も山も、夏の日差しのなかでひっそりとしていました。海岸を歩き、55年前通っていた幼稚園のわきには、小学校の同級生の懐かしい苗字の表札がありました。細い路地の生け垣を潜り抜けると、ふっとよみがえる懐かしいにおい。まだ卵のようだった私がそこにいました。

ふるさとを一瞬に奪われるということの、計り知れない悲しみを想像しました。それは私を奪われ喪うこと。
夜の浜松センター合唱団の「風よふるさとよ」は胸にじんじんとしみました。


明日は千葉県の合唱創作交流会。場所は行徳文化ホールI&Iで12時から。今回の旅の最終楽章です。
by oguni-folke | 2013-08-24 20:05
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