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貧しく、楽しく生きる

 原発再稼働に思う

 たとえば、原発下請けで働いている、決して豊かではない人たちもたくさんいるわけで、この問題が簡単ではないことはわかりますが、毎度言っていますが、とどのつまりは、私たちが何を一番大切にこの社会を作ろうとしているのか、ということが問われるのだろうと思います。

 世界を見れば、それでも日本は経済的には豊かです。当たり前になっていた、飽食をして電気も資源も使いまくって、というこれまでの生活を3.11を契機に見直して、社会的弱者に光をあてつつ、国全体でもっと質素な暮らしを求めることと、原発のない安心の社会を作ることを連動していかないと、絵に描いた餅になりかねません。

 貧し過ぎることは悲しいですが、中くらいな貧しさは決して不幸ではないと、昭和20年代、30年代を生きた人たちは知っているはずです。そして、わたしたち独立学園で学んだ者たちも。

 東京での「超」と冠してもよいような、裕福な生活を惜しげもなく捨てて、東北の僻村(地元の人ごめんなさいね)に生涯を貧しく、質素に生きた(そして楽しく生きた・ここが重要)わが独立学園の鈴木校長ご夫妻や、華子先生のご家族(桝本家)のみなさんの生き方を知るものとして、改めてそのことを思います。

 とりこわされていく旧校舎をみて、ここに鈴木校長ご夫妻は住んでおられたのだ、と思ったら、そして、古い男子寮の暗い部屋に、暖かく生きておられた華子先生たちご一家のことを思う時に、涙があふれます。

大げさに言えばここに、原発のない社会を目指すための答えがあったのです。卒業生のみなさん、そう思われませんか?
by oguni-folke | 2012-04-15 14:31
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