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けじめ

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神社の山の斜面に今年も山百合
きみたちは放射能を感じているのだろうか?

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太平洋戦争を美化して、戦場に教え子を送ったことを悔いて、戦後自ら教師を辞め、別の生き方をした教師たちがいたと聞く。その後の生活は大変だっただろうけれど、その人の人生はそれで美しい。

昨夜は、避難所だった小玉川小学校の近くのかいらぎ荘に泊まったのだが、その隣にある川入荘には、今も福島から避難してきているご家族が滞在している。あの日以来ふるさとに帰れない、友達とも会えないこどもたちの悲しみを思う。愛する不明の妻を捜せない夫の悲劇を思う。

牛肉の出荷停止、都会の消費者にとっては「あら困ったわね」程度のことだろうけれど、それを生業としてきた人たち、そこにいのちをかけてこれまで生きてきた人たちにとって、それが汚染されているという現実の、絶望的な悲しみを思う。

ほかにも続く、とどまるところを知らない原発関連の悲報を聞くにつけ、自らの反省もあわせ、もう一度ここで語りたい。

まず私たちは、心から反省をしなくてはならないのではないか。

原発を推進してきた議員は、復興への道筋がついたら、いったん辞職するべきだ。それが、多くの人たちの悲しみに対する、人としてのけじめだと思う。私は無党派層だし、(ついでにキリスト教でも超教派)政治的な意図はまったくないが、党派を超えて、そういう議員が一人でも出ることを私は待っている。政治への意欲があるのなら、時間を経て再出馬すればよい。大げさかもしれないが、そこを通過しない限りこの国の再生はないのでは、とさえ思える。

 東電の責任者たちも当然そうだし、安全だといい続けていた学者たちも同罪。ついでに言えば、原発は安全だと子どもたちに教えた教師たちも同様だ。ただし、生活もあるだろうから休職というけじめもあるだろうけれど。

ちっぽけでも、貧しくても、名も残せなくてもいいから、できることなら美しく生きたい。

それでも、心の奥は美しくは生きられないのだけれど。

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コンサートの感想が届き始めている。9さんブログにコンサートの感想が、、、。
9さん
ほかはまた明日にでも。


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南三陸へ建築に行った川崎君は今朝小国に戻る。雨で作業は大変だったようだが、何とか外壁までたどりついたとのこと。よかった。石巻の情報ステーションは「町の駅お茶っこ」と改名されて、営みをはじめようとのこと。(少年ブログ)これもよかった。
by oguni-folke | 2011-08-01 22:20
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