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譲り合って生きる

つららののれん
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今ではどんなに雪が降っても、道路は除雪されて車が走れるようになっているけれど、私が高校生だったころには、冬となれば道という道は雪で埋もれてしまい、車はもちろん走ることができず、雪の上に踏み固められた、人が一人歩けるだけの道が全てだった。

向こうから人が来れば、どちらかが脇によけなければならないわけで、当然のように高校生だった私たちが道を譲ることになっていた。それはごく自然な風景だったのだ。
それだけではなく、過酷な雪国の冬の暮らしの中には、人々が譲り合い、助けあわなくては生きていけないことが、あちこちにあったのだと思う。雪国の人たちは、何千年も前からそうやって生きてきたのだろう。

便利になった今では、そんなケースもまれになってきているが、それでも今年のような超大雪になると、生きるか死ぬかのような厳しい現実の中にも、そんなほのぼのとした風景が、あちこちでまた見られるようになってくる。

路地裏の道などの片側一車線の道路は、あわせて一車線しか走れない道になっているところが多くなってくる。そうなると、誰が決めたわけでもないのに、どんな車でも交差できるところで待っていてくれて、譲られた方も笑顔で「ありがとう」と頭を下げる。今朝もそんなできごとに、なんども出くわした。

雪国の冬は、案外暖かい。

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3日間の九州・創作合宿から昨夜遅く戻りました。その報告はまたあとで。

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5年間に書き綴ってきた記事が、後5つで1000になる。それにちょうど合わせるように、入場者数を表すカウンターが10万の大台に乗りそうだ。ぴったり10万だった人には、何かプレゼントしようかな?
by oguni-folke | 2011-01-31 12:34
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