13日(水)
我家の庭、子ロバの家の5メートルほど先に、ニューッと熊が登場したのは6年前の6月の夕刻。ちょうどノルウェーのフォルケから、友人の教師たちが訪問中で、その夜はフォルケでの音楽会を予定していた。
私はその朝、フォルケのブログにこう書いた。
「今日はノルウェーからのゲストをお迎えし、小さな音楽会を開催します。どうぞ近隣の方々ご参加ください。」
と、そこでやめておけばよかったのだが、ついお茶目心がもたげ、こう続けてしまったのだ。
「山の狐さん、狸さんもぜひお集まりください。」
このブログをきっと山で読んだのだろう。心躍らせて熊君はやってきた。私たちが呆然と見つめる中、その視線にびっくりしたようで、熊君ちょっと悲しそうな顔を残して、くるっと向きを変えて山へ帰っていってしまった。
それ以来、彼(彼女?)の姿を見ることがない。
今朝は隣の町で、ご夫妻が熊に襲われて大けがというニュースが。それはお気の毒だし、私たちも要注意だが、ここの熊は普通には私たちを襲わないのではないかと、何の根拠もなく信じている。
***
今日はギネスに載るような日で、
3時間目、叶水中学
4時間目、独立学園高校
6時間目、小国小学校
とそれぞれ3つの学校で音楽の授業をさせていただいた。
全く幸せとしか言いようのない1日だった。