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魂の飢饉

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盛夏を告げる花
フォルケが始まったころたった一輪だったのに、こんなに増えました。

7月24日

内閣府の調査で、ひきこもっている若者が70万人という数字が発表された。予備軍や共感者を入れればもっと膨大な数になるという。これは予想されることで、大体そんなものかな、という気がする。

小国フォルケは本当に小さな営みなので、その中のほんの一握りの若者と関わらせていただいているだけだが、この課題は、これからもますます大きな社会の問題(もちろん個人の問題)になって行くだろうと思う。

ひきこもり現象の増大という課題は、当事者たちだけの責任ということではなく、現在の日本の他の社会現象とも深く繋がっている。時折暴発する若者の事件はもちろん、いちばん!や強い日本!を掲げる政党が中心の政治、就職難からも派生する教育の問題など、多くの課題の中で生み出された社会現象だと言ってもよいと思う。どういう国や社会をめざすのかというようなレベルで、この問題も捉えるべきだと思う。

また別の見方をすれば、ひきこもっていないひとも含めて、満たされない思い、何を求めていったらよいのか、生きる意味はどこにあるのか、本当の幸せとは、といったような、私たちの心の飢饉、さらには魂の飢饉といえるような重大な局面に、この国が差し掛かっているのだと言えるだろう。

その現実の中で、あなたは、私は、何ができるのだろうか。
by oguni-folke | 2010-07-24 09:20
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