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私は私でよかった

3月9日

山形市立第六小学校で、歌とお話の会。


お母さんを中心に、35名ほどの方が熱心に聴いてくださった。校長先生と教頭先生も最後まで参加してくださった。

何よりすばらしかったのは、話が終わった後に、会場の音楽室に来てくれた6年生全員による、ケサラの合唱、、、、、。小学生のこんなに心のこもった力強いケサラを聞いたのは初めてで、聞いていたお母さんたちはぼろぼろに泣いていた。私も危ないところだった。

この学校の教師で、この曲をこどもたちに指導しているのは関ミサ子先生。
私が高校生の頃、叶水からさらに10キロほど奥に入った西滝分校のうら若き先生で、やっぱりそこにいた20人ほどの子供たちと一緒に音楽をしていた。15歳の私はその姿に心を動かされ、いつかはこういった山の奥で、何人かの子どもたちと一緒に生活ができたら、、、と思ったことがついこのあいだのことのような気がする。(今不思議なことに私はフォルケでそんな生活をしているが)私の出発点の大切な風景の一つだ。

今西滝分校の跡は、ここがかつて学校だったなど誰も信じることができないほどの草原となり、月日のたったことを感じさせるが、ミサ子先生は、今だにこうして子どもたちと一緒に生き生きと音楽をされていて、とても不思議な、とても嬉しい気持になった。

帰ってくると、昨年フォルケを訪問された方からはがきが届いていた。その中の一言。
学校に行けなかったり、立ち止まったりしていた娘さんのことば

「私は私でよかった。」
by oguni-folke | 2006-03-09 23:46
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